私は死ぬために還ってきたわけではない(北海道・サケの遡上)
道南のとある川で遡上するサケ(種類調べます)をみた。
美しい青く澄んだ川を悠々と泳ぐボロボロの魚たち、その上流数十メートル先には漁協が設置したであろう、川を横断する網がある。
今シーズンもおいしくいただいている手前、食べられに帰ってきたわけでも無い彼らを哀れむのは筋違いではあるけれど、「おっしゃ、産卵だぜ!放精だぜ!!」って川を上がってきたところで腹を割かれ、精を絞られじゃぁなんとも不憫ではないか。
川岸や川底をみると、力尽きたサケがそこかしこに沈んでいる。
人間が、漁業が衰退すればこいつらは自然産卵できるのかな、と思いながら眺めるのであった。