コンクリの森deメメントモリ

北の国からお届けします。カエルとかGISとかの話をします。

【今週気になった】環境系ニュース(2016.8.22~28) オリンピックの持続可能性・オオカミ再導入 など

 「狩猟期における猟銃等に係る事件・事故の防止と指導取締りの推進について(通達)」(警視庁生活安全局保安課長通達2016.8.8)

北海道の一部では9/15より狩猟が解禁されます。ハンターの皆さまはぜひとも適正・安全な狩猟を心掛けましょう。
 
「環境配慮の五輪へ 世界に誇る東京大会望む」(福井新聞社説 2016.8.21)
”スポーツの祭典オリンピックは、世界的イベントの華やかさの裏で、競技施設や選手村の整備・運営、外国客の受け入れ準備、大量の廃棄物処理など環境への大きな負荷が現実問題として伴う。2020年の東京五輪も、来場者だけみても期間中1日当たり最大92万人(都予測)にも膨れ上がり相応の環境負荷が避けられない。だが低炭素化をうたった組織委員会の「運営計画案」は具体性に乏しい内容だ。早急に世界に恥じない環境配慮基準を整え発信することが大切だ。環境とスポーツが両立する祭典を目指したい。”
 
日本選手のメダルラッシュで終わったリオ夏季オリンピック、これからパラリンピックも始まり、2020の東京オリンピックが近づく中このような社説が出ました。東京大会は「コンパクト五輪」として環境配慮の取り組みをアピールしている大会ですが、組織委員会が作成中の「持続可能性に配慮した運営計画」
に疑問を呈する記事です。
 
IOCが大会開催国に求める「持続可能な大会」※1を実現するに当たっては、ロンドン大会のレガシーである国際規格:持続可能なイベント運営のためのマネジメントプログラム(ISO20121)の認証を取得し、計画・調達・開催が持続可能なものにする必要があって、開催国・開催地域そして地球に負のレガシーを遺さない大会にせねばならないのですが、調達において日本国内の業界保護のために国際基準ではなく規制の緩い国内基準を採用したり、一部決定プロセスが不透明であったり、という組織委員会の不備を指摘しています。
 
「長野)北アルプスライチョウのヒナが受難」(2015.8.24朝日)
"国の特別天然記念物ライチョウのヒナが北アルプス大天井岳(2922メートル)周辺で、キツネなどの天敵による捕食被害に遭った可能性があることが明らかになった。昨夏、この周辺では、ライチョウのヒナがニホンザルに捕食されたことが確認されている。"
ライチョウのメスが連れているヒナの平均数が、なだらかな地形が続きテン・キツネなど捕食者が侵入しやすい地点の方が、侵入しにくいであろう急斜面の地形の地点より少なかったという内容。
 
昨年から続く近藤幸夫記者の二ホンライチョウシリーズ。
昨年9月のニホンザルライチョウのヒナを襲っている写真は衝撃的でした。
ニホンザルライチョウを捕食 研究者が初確認」(2015.9.1 朝日)
 
時折にわかに盛り上がるオオカミ再導入問題。今回は孤独のジビエの東雲氏の論が発端。

 

togetterが複数の人の意見のエッセンスをよくまとめているので私が何か言うまでもないかと思ったし違和感の正体をなかなか具体的につかむことができていないのでコメントはしませんが、一つだけ言えることは「生態系保全」という単語が意味する状態、つまり「日本の(さらにその中のどこどこの)生態系はどうあるべきか」という認識が共有されない中で手段の議論をしても、目指すところが違うのだからそりゃすれ違いますよ、、、ということ。。。
 
 
関心の輪と影響の輪と体力・気力について
 
池田清彦氏の反外来種”排斥”論や泉佐野市「犬鳴山納涼カーニバル」での金魚放流問題の炎上案件等、今年の夏は外来生物に関する話題が豊富でしたね。(北海道基準だともう秋なのです)
本当は言及したい気持ちがあるのですが、もはや第一線で学んでいる身ではなく、自分が何かを言ったところで何も変わらないであろうという気持ちから、意図的に情報をシャットアウトすることが増えています。
「七つの習慣」でいう所謂”関心の輪”を、”影響の輪”の範囲内に収めて、自分ではどうしようもないことを憂慮することによる精神的なストレスをなるべくなくそう、という試みです。 
まんがでわかる 7つの習慣

まんがでわかる 7つの習慣

 

 

理由としては以下の通りです。一人で暮らして働き始めて思ったんですが、家事・家計を回すことに体力を温存して、オフの時間の精神的な負担を減らそうと思うとこうするしかなかったんですよね、、、

 

まぁ時折深夜にこんなブログを書きたくなるときもある、何かしら表現したくなる時もあるのですが。
 
※1:オリンピック大会と環境・持続可能性に関する経緯については以下の資料「東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会 持続可能性に配慮した運営計画 フレームワーク」の「2.大会の準備運営と持続可能性について」に詳しく書いてあります。