コンクリの森deメメントモリ

北の国からお届けします。カエルとかGISとかの話をします。

変態アニメーションオールナイト2014 新千歳空港出張編~温泉でゆる変態~ 作品紹介

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新千歳空港国際アニメーション映画祭のイベント、

変態アニメーションナイト2014 新千歳空港出張編~温泉でゆる変態~ 見てきたので放映されたアニメを紹介するよ

会場は新千歳空港の上にあるジャガポックルシアター。

 

最初のプログラムはAKIRAの爆音上映

デジタルリマスター版ではなく、放映当時のフィルムを使っていたのでノイズは多いですが腹に響く芸能山城組の演奏はなかなかレアな体験でした。


Akira - motorbikes scene - YouTube

 

MC:水江未来(アニメーション作家)、土居伸彰(アニメーション研究・評論)による前説の前に流れた

「OPしかないけどでなんとなく内容が分かるアニメ」がこれ


Space Stallions - YouTube

QUEENを思い起こさせるホモホモしい外国アニメ

 

次に作者のPeter Millardを迎えての

”ピーターミラード レトロスペクティブ”


BLUUUURGH peter millard - YouTube

 

 

日本語が分らないピーターへの無茶振りをはさみつつ

どこかで見たことのあるセサミキャラによるシニカルアニメーション

「だきしめないで、こわいから1・2」


Don't Hug me I'm Scared - YouTube


Don't Hug Me I'm Scared 2 - TIME - YouTube

生肉を使っているあたりがヤンシュバンクマイエルを思い出させる。

 

シニカルなギャグで場が温まったところに「河の怠惰な流れのように」2013年/カナダ/9分 監督:Français ou Anglais

 

深夜1時をすぎたところに

魚の頭をした男が周りに不運を振りまく、損する人間は損しかしない胸糞アニメ2本。

「スティッキーエンズ1 熊に飛び方を教えてどうなる」 
2010年/カナダ/6分 監督:オスマン・セルフォン


Sticky Ends chpt 1 "No need to teach a bear to fly" / chroniques de la poisse on Vimeo

「スティッキーエンズ2 ウサギみたいに」
2012年/カナダ/8分 監督:オスマン・セルフォン


Sticky Ends, chap. 2 : Like Rabbits / Comme des lapins on Vimeo

 

個人的に今回一番ツボにはまった、かわいいテディベアの兄弟(スペイン語話者)がユニコーンを狩りに行くお話

 「ユニコーンの血」2013年/スペイン/9分
監督:Alberto Vazquez

 


Unicorn Blood - YouTube

美しく強い兄、醜く弱い弟、ユニコーンを狩るというタブーを犯す中で、人としての醜い感情が次第に露わになっていくお話。

 

休んでいて見ていなかった

「歩いて 歩いて」 2003年/カナダ/11分 
監督:エイミー・ロックハート

 

続いて子供の落書きのようなウサギが16分間ウインクし続けるという狂気のアニメ
「ウインク&ラビット」 2014年/韓国/16分
監督:Hong Hak-Soon
同じ人の違う作品


전우주의 친구들 FriendsFormallTheUni - 감독버젼 - YouTube

 

ベニクラゲは体細胞を再生できる!その遺伝子を人間に組み込んだら肉体的に再生可能な不死身な人間ばかりになった・・・という近未来のお話。

怪我してもすぐ再生するのでぐっちゃぐっちゃすることにためらわない人類のお話。

「With joy and merriness」2014年/ベルギー/5分
監督:jeanne Boukraa

 

続いて、犯罪に手を染める2人の黒人青年を描いたクレイアニメ

陰とか、汚れた街並みとかが不気味なほどにリアル。

「ザ・ホッパー」2012年/デンマーク/17分 監督:Alex Brüel


The Hopper - Trailer 1 - YouTube


The Hopper- Trailer 2 - YouTube

 

「90歳のお誕生日」2013年/ドイツ/6分
監督:Thomas Scherer
耄碌したおじいちゃんが妄想のなかで家族を虐殺するコメディ。これもクレイアニメ

「ラスカル・リデンプション」2013年/ハンガリー/5分
監督:Gábor Mariai  よく覚えていない

 

最後に放映された長編作品。クラウドファンディング資金を集めて作られた、カナダをヒッチハイクして横断した制作者の実話をもとにしたロードムービーアニメーション 「Asphalt watches」Shayne Ehman, Seth Scriver/2013年/カナダ


ASPHALT WATCHES Trailer | Festival 2013 - YouTube

ラリったやつらしか出てこない、ローテンションな音楽、起伏のないストーリーがFlashで作られたチープな映像にマッチして妙な味を醸している。

誇張された変な映像なのだけれど、街並みやら人間味を帯びたキャラやらが非常に良い。

 

一夜を明かし、朝5時を迎えようかというタイミングで2時間のASPHALT WATCHES、多くの人が心地よく寝ていたと思う、、、

こういっただるい空気のイベントも心地が良くてたまにはいいよね・・・

 

イベント終了後は始発まで時間があるとのことで、チケットの半券が隣の温泉施設の割引券になるというサービスがありました!

露天風呂からは広々とした飛行場・・・ではなく寒々しい駐車場しか見えなかったけどね・・・

空港は空港としてしか使わずスルーしてきたので、長く滞在するのもなかなか楽しかったです。